
KAJABIとteachableの徹底比較!違いやそれぞれの特徴やメリットを解説
Jun 11, 2025オンライン講座を販売するプラットフォームとして人気の「Teachable」と「Kajabi」。どちらもデジタル教材や会員サイトの構築に強みを持ち、コース販売を本格的に行いたい方にとって有力な選択肢です。しかし、決済の仕組みや収益化の柔軟性、機能の拡張性には明確な違いがあります。この記事では、2025年最新版として両者を徹底比較し、どちらが自分に合ったプラットフォームかを判断できるよう詳しく解説します。
2025年6月15日 に Teachableの価格プランが大幅に変更されました。当記事はその情報を反映済です。
Teachableとは?
この記事をご覧の方は Teachable についてざっくりとご存じかと思いますが、Teachableについて簡単にご紹介します。
Teachable(ティーチャブル)は、プログラミングの知識がなくても、誰でも簡単にオンライン講座を作成・販売できるクラウド型のプラットフォームです。動画・音声・PDFなどの教材をアップロードし、テンプレートを使って魅力的なコースページを作成できます。無料プランからスタートでき、有料プランではカスタムドメインやアフィリエイト機能、売上分析など、ビジネスを成長させるための機能が充実しています。
また、Teachable内で決済処理(クレジットカードやPayPal)や税金の管理(特にヨーロッパ向けVAT処理)も自動化されているため、海外向けの販売にも比較的スムーズに対応できます。
一方で、Kajabiと比べると「マーケティング機能」や「オールインワン構成(メルマガ配信、オートメーション、セールスページ作成)」の面ではやや機能が分散されている印象があり、全体としての統合性はKajabiに軍配が上がります。Teachableは「講座販売に特化したシンプルな構成を求める方」に向いていると言えるでしょう。
KAJABIとは?
Kajabi(カジャビ)は、オンライン講座の作成から販売、マーケティング、顧客管理までをすべて一つのプラットフォームで完結できるオールインワン型のサービスです。コースやデジタル商品の販売だけでなく、メールマーケティング、オートメーション、ランディングページの作成、ブログ運営、会員サイト構築など、ビジネス全体を一元管理できる点が大きな特徴です。
直感的な操作画面と豊富なテンプレートにより、デザインやシステム構築に時間をかけることなく、プロフェッショナルな販売サイトを短期間で立ち上げることが可能です。決済もStripeやPayPalと連携することで、グローバルな販売や定期課金にも柔軟に対応できます。
また、Kajabiではユーザーの行動に応じてメールを自動送信する「オートメーション」機能が非常に強力で、購入・視聴・離脱といったタイミングでパーソナライズされた対応が可能です。 また強力なマーケティングメール機能も備わっているので、講座販売と同時にフォローアップやリード獲得などの方法も備わっているのが特徴です。
Teachableが「講座販売の簡単な導入」に強みがあるのに対し、Kajabiは「オンラインビジネス全体を本格的に構築・運営したい人」に最適なプラットフォームと言えるでしょう。初期費用はやや高めですが、その分、外部ツールの連携や煩雑な設定が不要になる点は大きなメリットです。
KAJABIの機能一覧はこちら → https://japan.mykajabi.com/kajabi-what
価格プランの比較
KAJABIもTeachableも4種類の価格プランを提供しています。
Teachable | KAJABI |
---|---|
無料プランあり | 無料プランなし(30日間の無料トライアルあり) |
Starter – $39/月 | Kickstarter – $89/月 |
Builder – $89/月 | Basic – $149/月 |
Growth – $189/月 | Growth – $199/月 |
Advanced – $399/月 | Pro – $399/月 |
↓ 年額の場合以下のように格安になります(年額で課金され、月額表示は1カ月換算です)
Teachable | KAJABI (年払いで 20% OFF) |
---|---|
Starter – $29/月($348/年) | Kickstarter – $71/月($852/年) |
Builder – $69/月($828/年) | Basic – $119/月($1,428/年) |
Growth – $139/月($1,668/年) | Growth – $159/月($1,908/年) |
Advanced – $309/月($3,708/年) | Pro – $319/月($3,828/年) |
作成できるコース数(Products)と生徒数の上限
オンライン講座ビジネスを継続・拡大するうえで、どれだけの数のコース(商品)を作成できるか、そして何人の生徒を受け入れられるかという上限設定は、非常に重要な判断ポイントとなります。KajabiとTeachableでは、この点にも大きな違いがあります。
Teachableの上限について
Teachableでは、プランに応じて作成できるコース(Products)の数に明確な上限が設けられています:
プラン | 作成可能なコース数 | 生徒数上限 |
---|---|---|
Starter | 1(下書きは無制限) | 100人 |
Builder | 5(下書きは無制限) | 1,000人 |
Growth | 25(下書きは無制限) | 無制限 |
Advanced | 100(下書きは無制限) | 無制限 |
※「下書き(ドラフト)」状態であれば、どのプランでも無制限に作成可能。ただし公開して販売するには上限内に収める必要があります。
つまり、StarterやBuilderプランでは公開できる講座数がかなり制限されているため、実質的に講座をビジネスとして複数展開するには、Growth以上のプランが事実上のスタートラインとなります。
Kajabiの上限について
Kajabiも同様に、プランに応じて作成可能なProducts数(コース・メンバーシップ・ダウンロード販売等)や生徒数の上限が設定されています:
プラン | 作成可能なProducts数 | 生徒数上限 |
---|---|---|
Kickstarter | 1 | 250人 |
Basic | 5 | 10,000人 |
Growth | 25 | 25,000人 |
Pro | 100 | 100,000人 |
Kajabiでは以前からこのような構成が取られており、Teachableと異なり「ドラフトなら無制限」というのはありませんが、 +1 個であれば下書きで追加でProductsを作成できます。ただし、生徒数の上限が非常に大きく設定されている点が特徴で、大規模ビジネスにも対応可能です。
さらにKajabiでは、生徒数やProducts数を超過した場合でも、追加課金により柔軟に上限を引き上げることが可能です。たとえば、Growthプラン(25個まで)でどうしても30コース作りたい場合でも、Proに強制的にアップグレードせず、追加課金のみで対応できる仕組みがあります。
例)追加の10個のProductsであれば年額600ドルにて追加購入可能
作成可能なコースはどちらも同じ個数ですが、KAJABIでは 柔軟に追加購入をすることができます。ただ、生徒数に関しては上位プランではTeachableでは無制限になるので大規模なスクールを想定されている方はTeachableの方が最適化もしれません。
どちらのプラットフォームにも共通して備わっている主な機能
KajabiとTeachableはどちらもオンライン講座販売のためのオールインワンプラットフォームとして知られており、細かな仕様の違いこそありますが、以下のような主要機能は両者に共通して搭載されています。ここではそれぞれの機能について概要と補足を解説します。
無制限の動画ホスティング
両プラットフォームとも、動画コンテンツを無制限にアップロードできるホスティング機能が標準搭載されています。
Kajabiでは1ファイルあたり最大4GBまで、Teachableでは最大2GBまでの動画がアップロード可能です。ファイルサイズの上限さえ守れば、講座の数や動画の本数に関係なく、何百本でもアップロードして利用可能です。
レッスンごとのコメント機能
両方とも、各レッスンにコメント欄を設置することが可能で、受講生とのインタラクションを図ることができます。コメントはレッスン単位でON/OFFの設定が可能で、講師(管理者)側がコメントに返信したり、質問対応をすることも簡単に行えます。
ドリップコンテンツ機能
いわゆる「段階的な公開機能」であるドリップ機能も標準搭載されています。受講開始から○日後にレッスンやモジュールを自動的に公開することができます。さらに、ドリップ公開に合わせて自動で生徒に通知メールを送信する機能もあり、受講者のペースを管理しやすくなっています。
クイズ(小テスト)の作成と自動採点
コースの理解度を確認するためのクイズ作成機能も利用可能です。Teachableでは選択式問題(多肢選択)が中心で、自動採点に対応。Kajabiではそれに加えて、記述式(自由記入)なども含む複数の形式でクイズを作成できます。クイズ結果をもとに合格・不合格の判定を出すことも可能です。KAJABIでは採点式のクイズを作成した場合、合格・不合格に応じて自動的なオートメーションを設定することが可能です。
認定証(修了証)の発行機能
講座を修了した受講生に対して、自動的に修了証(認定証)を発行する機能が用意されています。PDF形式でのダウンロードやメール送信などにも対応しており、受講の達成感を高めたり、スキル証明として活用してもらうことができます。
生徒情報の一括インポート
CSVファイルを使って、外部から生徒の情報を一括でインポートすることが可能です。特にKajabiでは、他のメールマーケティングツールやCRMで管理していた顧客リストをそのままインポートし、タグやセグメントを使ってメールキャンペーンを展開するといった高度な活用もできます。
クーポンコード(割引)の発行
どちらのプラットフォームでも、割引クーポンを自由に発行して、購入時に適用してもらうことができます。割引は「固定金額」または「パーセンテージ」いずれの形式にも対応しており、キャンペーンや早期申込特典などの販促施策として活用できます。
独自ドメインの接続
どちらも有料プランであれば、独自ドメインの接続が可能です。たとえば www.mycourse.jp や academy.example.com のようなURLでサイトを公開でき、プラットフォームの色を消したオリジナルブランドとして運営できるのが魅力です。
デジタルファイルの販売・配布
講座だけでなく、PDF・ZIP・音声データなどのデジタルファイルを販売することも可能です。特典資料のダウンロード、リード獲得のための無料配布、または教材単品の販売など、様々な使い方に対応しています。
設定できる決済方法
どちらも「無料」「一回払い」「サブスクリプション」「複数回払い」の4種類の価格設定に対応をしています。ちなみにクレジットカードで言う「分割払い」というのは存在しておらず、あえて複数回払いと呼んでいます。
コーチング機能の充実度
オンライン講座と並行して、個別サポートやコーチングを提供したい場合には、専用のコーチング機能が役立ちます。
KajabiとTeachableの両方に「コーチング」的な販売方法は存在しますが、その中身や実用性には大きな差があります。
Kajabiのコーチング機能
Kajabiには、専用のコーチング機能がビルトインされており、実際にセッションを管理・実行するための機能が揃っているのが最大の特徴です。
主な特長:
- マンツーマン(1対1)とグループコーチングの両方に対応
- セッション数・スケジュール・ゴールなどを事前に設定可能
- 独自のビデオ会議ツールやカレンダー予約ツールも内蔵
- セッションごとにアジェンダ設定・メモのやり取りが可能
- オンラインだけでなく、対面での実施も想定した運用ができる
- コーチングも「Offer」として販売でき、他の講座やデジタル商品と組み合わせることも可能
このように、Kajabiはプロのコーチやカウンセラーが実務レベルで使えるように設計されており、「実際にコーチングを提供するためのツール」が一通り揃っています。
Teachableのコーチング機能
Teachableにも「Coaching Product」という機能はありますが、その中身は非常にシンプルで、実際にセッションを行うための機能は備わっていません。
主な特徴と制限:
- コーチング商品を「特典」や「個別サポート枠」として販売できる
- セッション管理や予約は外部ツール(Calendly, Zoom等)を併用する必要あり
- コースとは別の形式で商品を追加できるが、実際の実行機能は付属していない
- 顧客とのやり取りは基本的にメールやコメントベース
そのため、Teachableの「コーチング機能」は、どちらかというとリード獲得やオプション販売の形式に近く、実際のセッション運用まではサポートされていない印象です。
メールマーケティング機能
オンラインビジネスにおいて、顧客との継続的な関係構築を行うために欠かせないのがメールマーケティングです。新規購入、フォローアップ、キャンペーン告知、カート落ち対策など、メールの役割は非常に大きく、メール機能の充実度は売上にも直結します。
Kajabiのメールマーケティング機能
Kajabiには専用のメールマーケティング機能が標準で組み込まれており、外部のメール配信ツールを使わずに高度な配信戦略を構築可能です。
主な機能:
- ニュースレターの配信(単発の一斉配信)
- HTMLメールの作成(画像・ボタン・セクション付きの美しいデザイン)
- ステップメール(シーケンスメール)の作成・自動配信
- ABテスト機能によるタイトルや本文の効果検証
- クリック・開封率などのトラッキング機能
- ユーザーの行動(クリック・購入・視聴など)に基づくオートメーション
- タグやセグメントによるリストの細分化・ターゲティング
- 高度なメールレポートあり(開封率、クリック率測定)
また、コースの視聴状況や購入の有無に応じてメールを出し分けるといった細かな自動化が可能です。これにより、完全なCRM(顧客管理)とメールマーケティングの統合が実現できます。
Teachableのメール配信機能
Teachableにも、生徒に対してメールを一括送信する基本的な機能は搭載されています。ただし、その機能はあくまでも「通知」「連絡用」としての位置づけにとどまっています。
主な仕様:
- 登録済みの受講者に一斉メール送信可能(HTML非対応・テキスト中心)
- コース単位・生徒単位で送信対象を指定可能
- ステップメールや自動化、トラッキング、ABテストなどは非対応
- メール配信のタイミングや条件を細かくコントロールすることは不可
そのため、本格的なマーケティングメールやリードナーチャリングを行いたい場合は、外部のメール配信ツール(ConvertKit、Mailchimpなど)と連携する必要があります。
比較項目 | Kajabi | Teachable |
---|---|---|
ニュースレター配信 | ✅ 対応 | ✅ 簡易対応 |
HTMLメール | ✅ デザイン自由 | ❌ テキストのみ |
ステップメール | ✅ 完全自動配信可 | ❌ 非対応 |
ABテスト | ✅ 対応 | ❌ 非対応 |
トラッキング(開封・クリック等) | ✅ 詳細レポートあり | ❌ 非対応 |
行動ベースのオートメーション | ✅ 視聴・購入・未完了などに反応 | ❌ 非対応(外部ツールが必要) |
コミュニティ機能(Community)
KAJABIにもTeachableにもコミュニティ機能が存在しますが、それらの機能は大きく異なります。
Kajabiのコミュニティ機能
Kajabiでは、数年前に Vibely というコミュニティツールを買収したことで、非常に高機能かつ直感的なコミュニティプラットフォームになっています。
- 無制限のサークル(グループ)作成が可能
- 特定のサークルやページをトップページ表示として設定できる
- DM(ダイレクトメッセージ)機能を完備
- 画像・動画・ファイルのアップロードが可能
- オンラインミーティング機能(ビデオ会議)をビルトイン、最大200名対応
- Facebookのようなフィード形式の投稿が可能
- コミュニティ専用の無料モバイルアプリも提供
- SlackやFacebookを統合したような、包括的なコミュニケーション環境
一部日本語化は進行中ですが、既存のFacebook・Slack運用者が移行するケースも多く、その利便性は非常に高いです。
Teachableのコミュニティ機能
Teachableにも Community という機能は搭載されていますが、その内容はシンプルでフォーラム形式中心です
- カテゴリとトピックによる掲示板形式
- 投稿へのコメント・返信機能あり
- テキストベース中心、画像・動画の投稿は制限あり
- 投稿のタグ付けやカテゴリ分けで会話を整理可能
- 参加者のアクセス制御もでき、コース生やメンバー限定にもできる
- ビルトインのゲーム感覚やライブ機能はなく、コミュニケーションは主に投稿のみ
つまり、Teachableは「シンプルなテキスト型フォーラム」として機能し、実用面では十分ですが、チャット、DM、ビデオ、アプリなどの高度な拡張性は持っていません。
デジタルダウンロード販売機能
オンライン講座だけでなく、PDF教材やテンプレート、画像素材、音声ファイルなどのデジタル商品を単体で販売するニーズは年々増えています。KajabiとTeachableの両方とも「デジタルファイル販売」には対応していますが、その容量制限や販売方法の柔軟性に違いがあります。
Teachableのダウンロード販売機能
Teachableでは、正式に「Digital Downloads(デジタルダウンロード)」という商品タイプが提供され、コースやレッスンと独立して単体で販売可能です
独立商品として登録・販売できる
- 商品名・カテゴリ・説明文・サムネイルなどを細かく設定可能
- ランディングページ(販売ページ)も編集可能で、セール内容を詳細に伝えられます 。
- 対応ファイル形式が豊富:PDF・Word・Excel・画像(.jpg/.png/.gif/.webp等)・音声(.mp3等)だけでなく、Proプラン以上では動画やCADファイルなどもアップ可能
- 動画アップロードも可能(Pro以上)
- 料金プランの選択肢:無料・一括(One‑time payment)・分割払いプランが選択可能
Kajabiのダウンロード販売機能(柔軟で商品連携も自在)
Kajabiでは、ダウンロード商品も正式な「Product」として設定でき、Offerとして販売可能です。以下の点でTeachableより柔軟性と拡張性に優れています:
- ファイルサイズ:1ファイルあたり最大1GBまで対応
- ファイル数:制限なし(複数ファイルをまとめてセット販売も可能)
- 対応ファイル形式:
- PDF、Word(.doc)、Excel(.xlsx)、PowerPoint(.pptx)、ZIP、TXT、RTF
- 画像(.jpg, .png, .gif など)
- 音声(.mp3等)、動画ファイル各種も対応
- 販売形式が多様:
- 単体販売(デジタル商品としての独立販売)
- 他のOfferに含めて特典(ボーナス)として追加
- アップセル・ダウンセル・バンプオファーとして販売戦略に組み込むことも可能
- 複数の価格プランを同一商品に設定可能(例:通常価格・特典付き・法人版など)
また、購入者はログイン後にダウンロードページへアクセスし、Kajabi内で安全にファイルを受け取る仕組みが整っています。
項目 | Teachable | Kajabi |
---|---|---|
ファイル数の上限 | 最大5個 | 制限なし |
合計容量の上限 | 250MB | 1ファイルあたり1GB |
購入時に取得できる顧客情報の柔軟性
オンライン講座やサービスを販売する際、ただ「名前」と「メールアドレス」だけでなく、購入者の属性やニーズに関する情報を事前に把握したいというケースは多くあります。たとえば、「会社名」「年齢層」「どこで知ったか」「目的」など、マーケティングや顧客対応に役立つ情報を収集できると、ビジネス運営の質が格段に上がります。
Teachableの購入時入力項目
Teachableでは、画像にあるように購入画面で入力できる情報は基本的に決まっており、以下のような固定項目のみです:
- 氏名(フルネーム)
- 国・住所
- メールアドレス(アカウント作成時に取得)
- クレジットカード情報またはPayPal
- ※「ギフトとして購入」や「税ID」などの限定オプションあり
つまり、カスタムで独自の項目を追加することはできません。
講座や商品に応じて取得したい情報を切り替えたり、柔軟にアンケートのような質問を設定することは不可能です。
Kajabiの購入時入力項目
Kajabiでは、購入時に自由にカスタムフィールドを追加することが可能です。具体的には、次のような項目を自由に設定できます:
- 「どこでこの講座を知りましたか?」
- 「ご職業」「年代」「業種」
- 「現在の悩み」「興味のある分野」
- ラジオボタン・チェックボックス・ドロップダウン・フリーテキスト形式なども対応
また、各Offer(商品)ごとに異なるカスタムフィールドを設定することが可能なので、商品の内容に応じて最適な情報だけを収集することができます。
さらに、取得した情報は自動的にKajabiのCRM(顧客管理機能)に紐付けされるため、その後のメール配信やフォローアップにも簡単に活用できます。
例えば顧客管理のセグメント機能を使うことで、「年代が”30代” かつ 職業が”公務員”」の方だけにマーケティングメールを配信したりすることも可能となっています。
何かを購入してもらう時に、顧客から様々な情報を取得したいケースもあると思います。例えば お名前、メールアドレスだけでなく、「会社名」「年代」「どこでしりましたか?」などの情報も入力してもらいたい時があると思いますが、 KAJABIでは可能
商品販売の考え方の違い
オンライン講座の販売プラットフォームにおいて、「何をどう売るか」=販売設計の柔軟性は、長期的なビジネス戦略に大きく関わります。KajabiとTeachableでは、この販売方法に根本的な違いがあり、それがKajabiのOffer(オファー)という機能に集約されています。
Kajabiの「Offer」機能とは?
Kajabiでは、何かを販売するには必ず「Offer(オファー)」を作成する必要があります。
Offerは、「どの商品(Product)を、いくらで、どのように販売するか」を定義する価格パッケージのような役割を果たします。
【特徴とメリット】
- 1つのOfferに複数のProductを含めることが可能(セット販売・バンドルが簡単)
- 空のOffer(=ゴーストOffer)を作成して、集金だけを行うことも可能。物理的な商品を販売することも機能的には可能(例 教科書など)
- 同じProductに対して異なる価格・条件のOfferを複数作成できる
- 例:「通常価格」「特別価格」「SNS限定価格」など
- Offer購入時にオートメーション(タグ付与・メール送信など)を設定可能
- Offerごとにチェックアウトページが生成される
- 支払い方法ごとにOfferを分けられる
- 一括払い、サブスクリプション、複数回払い(※要注意)、無料
【実用例】
販売したい内容 | Offerの種類 |
---|---|
1つの動画講座(買い切り) | 通常のProduct+Offer |
講座+資料PDF+特典セッション(セット) | 複数Productを1つのOfferにまとめる |
月額制メルマガ(講座なし) | ゴーストOfferで定期課金 |
コンサルティング(月額/年額) | 2つのゴーストOfferを用意 |
KAJABIのOfferの詳細についてはこちらをご参考ください →
Teachableの販売方式
一方、Teachableでは各コース(Product)に直接価格を設定して販売する方式です。基本的には「講座=販売商品」という構造で成り立っており、以下のような制限があります。
- 1つの商品 = 1つの価格が基本(複数も設定可能だが、どれかを非表示にしたりが難しい。)
- 商品をバンドルしてセット販売するには「バンドルコース」を新たに作成する必要がある
- 空の商品(決済のみ)を作成する機能はない
- オートメーション機能が弱く、販売後のアクション連携に制限がある
比較項目 | Kajabi(Offer) | Teachable |
---|---|---|
価格設定の単位 | Offer単位(自由に複数作成可) | 各コースに直接設定 |
セット販売 | ✅ 可能(複数Productを含められる) | △ バンドルコースを別作成が必要 |
空の商品(決済のみ) | ✅ ゴーストOfferで可能 | ❌ 不可 |
複数価格の使い分け | ✅ 同一Productで複数Offer作成可 | ❌ 原則1価格/Product |
オートメーション連携 | ✅ 購入後のアクション自由に設定可 | △ 通知レベルのみ |
チェックアウトページ | ✅ Offerごとに自動生成、個別で取得したい情報や説明文をカスタマイズ可能 | ✅ 各コースに存在(機能は限定的) |
KajabiのOffer機能は、販売戦略の幅と自由度において圧倒的な強みがあります。
- 同じ講座を「通常価格・キャンペーン価格・特別価格」で出し分けたい
- 特典やバンドルを含めた戦略的な商品設計をしたい
- 決済のみでサービスを売りたい(メルマガ、コンサル等)
といったニーズがある場合、Offerという概念は非常に効果的です。
一方、Teachableは講座を1つずつシンプルに販売したい方向けで、細かい販売戦略やセット販売、アップセル戦略にはやや制限があります。
返金ポリシーとその管理体制の違い
TeachableとKajabiでは、購入後の返金に関する管理権限や柔軟性に大きな違いがあります。特にTeachableでは、利用する決済方式(Teachable:payか、カスタムゲートウェイか)によって返金対応のルールが異なる点に注意が必要です。
Teachableの場合:返金の主導権は決済方式により異なる
Teachableでは、決済方法として「Teachable:pay」と「カスタムゲートウェイ(Stripe / PayPal 直接連携)」の2種類が存在し、それぞれ返金に関する取り扱いが異なります。
▶ Teachable:payを利用している場合(日本からでも利用可能):
- 生徒はTeachableに直接返金を申請することが可能
- Teachableの公式ポリシーにより、購入から14日以内であれば返金を受ける権利が保証されている
- 講師が返答しない、もしくは対応に合意しない場合でも、Teachableが独自に返金を決定・処理することがある
- 実質的にTeachableの規約が優先され、講師側のポリシーより強く適用される
つまり、講師側で「返金不可」と明記していても、Teachableがそれを無視して返金処理をする可能性があるというリスクが存在します。
▶ カスタムゲートウェイ(Stripe / PayPal直接連携)の場合:
- 決済処理や返金は講師(運営者)側が管理
- Teachableが返金を強制することはない
- StripeやPayPalの規定には準拠する必要があるが、基本的には講師側の裁量で返金を判断可能
つまり、この場合は自分の返金ポリシーが優先され、運営の自由度が高いといえます。
Kajabiの場合:すべて講師が管理する構造
Kajabiでは、決済はすべてStripeやPayPalと直接連携するため、返金処理の権限も完全に運営者側にあります。
- 「デジタル商品の性質上、返金不可」などのポリシーを自由に設定可能
- 個別の返金(一部返金・全額返金)も管理画面から簡単に実行可能
- Teachableのようにプラットフォーム側からの介入は一切ない
そのため、返金トラブルのリスクを最小限に抑えたい方や、自分で顧客対応をコントロールしたい方にはKajabiがより安心して使える選択肢となります。
項目 | Teachable(Teachable:pay) | Teachable(カスタムゲートウェイ) | Kajabi |
---|---|---|---|
返金の主導権 | Teachable(プラットフォーム側) | 講師(運営者側) | 講師(運営者側) |
返金ポリシーの優先順位 | Teachableの規定が優先 | 講師のポリシーが適用 | 講師のポリシーが適用 |
生徒による直接返金申請 | ✅ 可能 | ❌ 不可 | ❌ 不可 |
プラットフォームの介入 | ✅ あり | ❌ なし | ❌ なし |
サイトデザインの柔軟性・モダンなデザイン
サイトのデザインやページ作成の自由度に関しても、KajabiはTeachableに比べて圧倒的に優れています。
Teachableのサイト
Teachableでは、作成できるサイトのデザインがかなり制限されており、見ただけで「Teachable製」とわかってしまうようなテンプレート感のある外観になりがちです。
確かにシンプルで操作しやすいという利点はありますが、使えるブロックの種類も少なく(約5種類程度)、オリジナリティのあるページやブランド性の高いデザインには不向きです。初心者でもサイト作成は可能ですが、見た目のクオリティにこだわる場合は物足りなさを感じるかもしれません。
KAJABIのサイト(当サイトもKAJABIで作成されています)
一方、Kajabiはホームページ全体をKajabiで構築することも可能なほど、ページ作成の柔軟性に優れており、非常にモダンなデザインを実現できます。スクールのトップページに加え、個別コースのランディングページ、自己紹介ページ、お問い合わせページ、一時的なセールスページ、特定のOfferのサンキューページなど、用途に応じた多彩なページを自由に作成可能です。
ページビルダーには30種類以上のブロックが用意されており、各ブロックには余白(マージン・パディング)、背景色、アニメーション、時間差表示などの詳細設定が可能。自由度の高いカスタマイズによって、ブランドに合った魅力的なサイトを構築することができます。
さらにKajabiには、画像の自動最適化(圧縮)やサイト速度の高速化機能が搭載されており、SEOの面でも有利とされています。モバイル対応についても、Teachableが「PC版をベースにレスポンシブ表示する」のに対し、Kajabiではスマホ専用・PC専用で表示するブロックを個別に設定できるため、スマホユーザーに最適化されたページ作りが可能です。
最近ではアクセスの半数以上がスマホからというのも珍しくありません。そうした点からも、Kajabiのデザイン性と柔軟性は、長期的なブランド運営において大きな強みとなるでしょう。なお、KajabiもTeachableも作成できるページ数に上限はありません。ページ数の多い構成にも柔軟に対応できます。
日本語対応・ローカライズの柔軟性
海外製のプラットフォームであっても、日本の受講者にとって違和感のない日本語環境で受講できるかどうかは非常に重要なポイントです。KajabiとTeachableの両方とも基本的な日本語利用は可能ですが、対応の仕組みや負担には大きな違いがあります。
Teachableの日本語対応
Teachableでは、「カスタムテキスト」機能を使って、各文言を1つずつ手動で日本語に翻訳・差し替える方式を採用しています。
上の画像(OTP Login and Sign Upの編集画面)でも分かる通り、「ログイン」「メールアドレス」「サインアップ」などの表記を自由に変更可能です。
- 変更可能なテキストは1,000件以上あり、非常に細かく調整可能
- ログイン画面、ボタン、エラーメッセージ、フォームラベルなども個別に変更可能
- 一方で、初期状態ではすべて英語のため、1つずつ手作業で日本語化しないといけない
- 完全な日本語化にはかなりの時間と労力がかかる可能性あり
- 全体の一括翻訳や言語パックのような仕組みはなし
したがって、「細かく調整できるけれど、初期は全部英語で作業量が多い」というのが実情です。
Kajabiの日本語対応
Kajabiでは、設定画面で「使用言語:日本語」を選択するだけで、以下のような基本文言が自動で日本語に翻訳されます。
- ログイン・ログアウト画面
- 購入ボタン・完了メッセージ
- カート・購入完了ページ
- システムメールやエラーメッセージ など
また、必要に応じて:
- ボタンラベルやヘッダー文言なども手動で日本語に上書き可能
- 特定のOffer(商品)だけカスタムラベルにしたい場合も柔軟に設定可能
- 日本語をデフォルトにした状態で、より統一感あるサイト体験を提供できる
- 生徒や管理者に送信される通知メールの件名・本文を自由に日本語にカスタマイズ可能
一部英語が残る箇所もありますが、最初から8~9割が日本語化された状態でスタートできるため、運用面での負担は少なく、即実用レベルに達します。
アフィリエイト機能の違い
TeachableとKajabiの両方にアフィリエイト機能(紹介機能)は搭載されており、生徒やパートナーが皆さんのコースや商品を紹介し、購入が発生した際に報酬(コミッション)を支払う仕組みを構築することが可能です。いわゆる「お友達紹介制度」や「紹介アフィリエイト」として活用でき、集客を自動化するうえで非常に便利な機能です。
KajabiとTeachableの両方にこの機能は存在しますが、その柔軟性や管理体制には大きな違いがあります。
Kajabiのアフィリエイト機能
Kajabiでは、アフィリエイター(紹介者)と一般の受講生を明確に分けたユーザーグループとして管理できるため、ビジネスとして本格的に展開したい方にとって非常に安心感のある仕組みです。
主な特徴は以下の通りです:
- Offer(販売パッケージ)ごとにアフィリエイト有効/無効や報酬率の設定が可能
- 特定のユーザーごとに個別の報酬率を設定できる(VIPアフィリエイターに高いコミッションを設定するなど)
- クーポンコードとアフィリエイトを連動させることもできるので、インフルエンサーなどへの限定クーポン発行も柔軟に対応可能
- cookieの有効期限を30日、60日、90日から選択可能
- アフィリエイターには専用の通知メールを送ることができ、コミュニケーション面でも配慮された設計
- コミッションは自動ではなく、販売者(管理者)が手動で支払いを行う仕組み
- 詳細なアフィリエイトレポートや売上追跡も可能で、ビジネスの成長戦略を立てる上でも非常に有用
これらの機能により、Kajabiでは収益パートナーとしてのアフィリエイターとの関係をしっかりとコントロールできるため、戦略的に販売チャネルを拡大したい方にとっては大きな強みとなります。
Teachableのアフィリエイト機能
Teachableにもアフィリエイト機能は存在しており、アフィリエイターごとに報酬率を設定できる点や、専用ダッシュボードで成果を確認できるといった基本機能は備わっています。ただし、運用面ではいくつかの制限もあります。
- アフィリエイターごとにコミッション率を設定可能(全体共通レートも可)
- cookieの有効期間は非公開(カスタマイズ不可)
- 報酬の支払いは、Teachable:payを利用している場合のみ自動支払いに対応
※StripeやPaypalのカスタムゲートウェイを利用している場合は手動での支払いが必要 - コース単位での個別コミッション設定は不可。あくまでアフィリエイター単位の設定
- 専用ダッシュボードでアクセス数・報酬・コンバージョンなどを確認可能
Teachableのアフィリエイト機能は、シンプルで基本的な紹介機能としては十分ですが、販売戦略の細かな最適化や高度なオペレーションには少し物足りなさを感じるかもしれません。
決済手数料の比較
オンライン講座やデジタル商品を販売する際、どの程度の手数料が引かれるのかは収益に直結する非常に重要なポイントです。KajabiとTeachableではこの点にも明確な違いがあります。
Kajabiの決済手数料
Kajabiでは、プラットフォーム独自の手数料は一切かかりません。販売手数料として発生するのは、以下の外部決済プロバイダー(StripeまたはPayPal)による標準的な手数料のみです:
- Stripe:約3.6%
- PayPal:2.9%と固定手数料(約47円)
つまり、Kajabi自体が追加で手数料を取ることはありません。そのため、収益の予測が立てやすく、運営コストが明瞭です。
Teachableの決済手数料
Teachableは、利用プランや決済方法(teachable:payかMonthly Payment Gatewayか)によって、複数の手数料が発生する点に注意が必要です。
- Starterプラン($29/月)では、7.5%の決済手数料が発生するので注意が必要です。
- Builderプラン以上($69/月〜)では、プラットフォーム手数料は0%ですが、別途処理手数料がかかります。
処理手数料(Processing Fees)
種類 | 手数料 |
---|---|
米国クレジットカード決済 | 2.9% + 30¢ |
国際クレジットカード決済 | 3.9% + 30¢ |
米国PayPal決済 | 3.49% + 49¢ |
国際PayPal決済 | 4.99% + 49¢ |
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無料アプリ&有料アプリのオプション
近年では、学習者の多くがスマートフォンからコンテンツにアクセスする時代となっており、モバイル対応はオンライン講座運営において非常に重要な要素のひとつです。KajabiとTeachableの両プラットフォームともに専用アプリを提供していますが、その内容と柔軟性には大きな違いがあります。
Kajabiのモバイルアプリ対応
Kajabiでは、公式の無料アプリ(iOS・Android対応)が用意されており、生徒はスマホやタブレットから快適にコースへアクセスすることができます。
ログインすれば、動画視聴など、Kajabi上で提供しているコンテンツをモバイルで操作可能です。
さらに、ブランドをさらに強化したい方向けに、独自のモバイルアプリをリリースできる有料オプションも用意されています。これは「皆さんのスクール専用のアプリ」をApple StoreやGoogle Playに公開できるサービスで、アプリ名やアイコン、配色などをすべてカスタマイズ可能です。より本格的にブランドビジネスを展開したい方にとって大きな魅力となります。
Teachableのモバイルアプリ対応
Teachableでも、公式の無料アプリ(現時点ではiOSのみ)が提供されています。このアプリを通じて、生徒はTeachableで受講しているすべてのコースにアクセスでき、動画視聴やオフライン再生機能などが利用できます。
しかしながら、
- Androidアプリは提供されていない
- アプリ内でのカスタマイズは不可(デザインは全てTeachable共通)
- 独自ブランドアプリの提供は不可
といった制限があり、特にAndroidユーザーへの対応や、ブランド独自のモバイル体験を提供したい場合には不向きです。
生徒の進捗管理
どちらのプラットフォームも進捗管理機能は非常に充実しており、動画・クイズ・レッスンの完了状況を細かく追跡できます。
Kajabi の進捗管理機能
- 個別学生の進捗確認が可能:各生徒がコース内でどこまで進んでいるか、動画やクイズの完了状況も確認できます
- Product Progress Report:
- 各コース(Product)ごとに生徒の進捗、ログイン回数、開始日や最終アクセス日を確認可能
- セグメント(タグなど)毎でフィルタリング、CSV出力も対応
- ダッシュボードで一目で把握:学生の行動(動画視聴、クイズ完了、ラストアクセス日時など)を一元的に把握でき、管理しやすい
総評:Kajabiは「モジュール・動画・クイズ」ごとの進捗をトラッキング可能で、管理者操作やCSV出力にも対応し、学習支援に必要な機能が網羅されています。
Teachable の進捗管理機能
Student Progress Reports:Proプラン以上で、個々の生徒レベルで進捗確認可能
- レッスンごとに「完了/未完了」表示 。
- クイズの得点・解答内容(リセットも可能)を表示
- コース全体の完了率や動画視聴統計、平均クイズスコアなど
- レポートのCSVダウンロードやタグによるフィルタ機能も付帯
総評:Teachableは動画・クイズ含む進捗を詳細に追跡し、レポート出力・リセット機能まで備える豊富な進捗サポートを提供しています。
将来的な更新頻度と開発体制
オンラインビジネスを長期的に安定して運営するためには、プラットフォーム自体の信頼性や、将来的なアップデートの頻度も非常に重要な判断材料となります。特に、技術進化のスピードが速い現代においては、「定期的に新機能が追加されているか」「ユーザー体験が継続的に改善されているか」は、サービスの成長と満足度に直結します。
ここでは、KajabiとTeachableそれぞれの開発体制と、最近のアップデート状況から見える将来性について比較してみましょう。
Kajabi
- ほぼ毎月の新機能リリース
月単位で「Payments」「Analytics」「Cart」「Branded App」「Community」など、多岐にわたる新機能が公式で発表されています - UXの刷新など大型アップデートにも意欲的
デザイン改善・編集画面の高速化など、定期的にユーザー体験を向上させるアップデートが実施されています 。 - 資金力と成長性
2021年に5.5億ドルの資金調達と20億ドル評価、50名超の従業員を擁する企業体制 。
Teachable
- Hotmart買収(2020年)以降、新機能の実装ペースに減速感あり ⚠️
- 創業者チームがCircle.soに注力しており、Teachable開発の原動力が分散中⚠️
- 追加機能はあるものの“基本的なものに留まり刺激に欠ける”との声もあり 。
Kajabi は、本気で成長・拡張したいクリエイターや講師向けに最適な選択肢です。新機能の充実度、開発投資、UI改善への対応力すべてにおいて先行しています。
Teachable は未だ安定したプラットフォームですが、Hotmart買収後は開発体制に変化が見られ、新機能のスピードや深度ではやや出遅れている印象です。特に創業メンバーは既にCircleへ注力していることもあり、今後の開発ロードマップには注意が必要です。
最終的な比較表
以下はTeachableとKAJABIの主な仕様や機能の比較表です。プラットフォームの選定時の参考にいただけますと幸いです。
Teachable | Kajabi | |
---|---|---|
無料プラン | あり (機能はかなり制限されている) |
なし |
最安プラン | Starter – $39/月から | Kickstarter – $89/月から |
上位プラン | Advanced – $399/月から | Pro – $399/月 から |
講座作成可能数 | 1個 ~ 100個 | 1個 ~ 100個 (追加課金で増やせる) |
登録可能生徒数 | 100人~無制限 | 100人 ~ 100,000人(追加課金で増やせる) |
サイトの ドラッグ&ドロップエディター |
あり | あり(かなり機能的) |
動画ホスティング | あり(無制限) | あり(無制限) |
動画1本あたりの上限 | 2GB | 4GB |
作成できるページ数 | 無制限 | 無制限 |
独自ドメイン | 接続可能 | 接続可能 |
マーケティング機能 | ||
メールマーケティング | なし(通知用の簡易的な一斉送信) | 高度なメールマーケティング・ オートメーションあり・月間配信数無制限 |
メールレポート | なし | 高度な配信レポート |
ABテスト | なし | LP、マーケティングメールで可能 |
ランディングページ作成 | あり | あり(より高度なページ作成可能) |
クーポン機能 | あり | あり |
カート放棄対策 | あり | あり |
ファネル | あり(シンプル) | あり(高度にカスタマイズ可能) |
アフィリエイト機能 | あり | あり |
フォーム作成機能 | なし | 無制限で作成可能 |
アップセル | あり(シンプル) | 1つのOfferに対して最大10個までアップセル&ダウンセルを設定可能 |
決済関連 | ||
決済方法 | teachable:pay、Stripe、PayPal | クレジットカード(Stripe、PayPal) |
売上分析ツール | あり | あり(高度なデータ分析) |
利用可能な価格設定 | 無料、一括払い サブスクリプション、複数回払い |
無料、一括払い サブスクリプション、複数回払い |
コースのまとめ販売 | あり | あり |
レッスン機能 | ||
レッスンの種類 | 動画、オーディオ、テキスト、PDFビュワー、コード、埋め込みメディア | 動画、オーディオ、テキスト |
クイズレッスン | あり(採点可能) | あり(採点可能、合否に応じてオートメーション可能) |
レッスンの仕組み | 1レッスンごとのレイアウトを細かくカスタマイズできる | 1レッスン = 1つの動画など |
ドリップコンテンツ機能 | あり | あり |
動画の一括アップロード | あり | あり |
その他の機能 | ||
ブログ機能 | なし | あり |
モバイルアプリ(学生向け) | iOSのみ | iOS・Android対応 独自アプリ作成プラン |
動画の進捗を確認 | あり | あり |
修了証 | あり | あり |
ポッドキャスト | なし | あり |
コミュニティ機能 | あり(簡易的なもの) | あり(独自SNSのような機能) |
ウェビナー機能 | Zoomと連携必須 | ビルトインのウェビナー機能あり(同時に200人まで可能) |
デジタルダウンロード販売 | あり | あり |
カスタマイズCSS | あり | あり |
TeachableとKAJABI どちらのプラットフォームが最適?
今回の記事では、KAJABIとTeachableの違いや特徴について比較整理をしてきました。それぞれのプラットフォームに特徴があるので、以下のようにケースやニーズに応じてプラットフォームを選択するのが良いかと思います。
Teachableが向いている人・ケース
- 低予算で始めたい人:Teachableは無料プランや比較的安価な有料プランがあり、初期コストを抑えてスタートできます。
- オンライン講座だけを販売したい人:サイト構築やマーケティング機能は最低限でよく、シンプルにコースを販売したい場合に最適。
- システムに不慣れな初心者:操作が比較的シンプルで、基本的な機能だけで済む場合にはストレスが少ない。
- Udemy的な使い方をしたい人:講座ごとに価格を設定してシンプルに販売するモデルに適しています。
Kajabiが向いている人・ケース
- マーケティングも含めてビジネスを一元管理したい人:LP作成、メール配信、CRM、ファネルなどが1つにまとまっており、ツールを分けずに運営できます。
- 商品を複数組み合わせて販売したい人:Offer機能により、Productsの組み合わせやセット販売、アップセル・ダウンセルなどが柔軟に可能。
- コーチングやコミュニティも運営したい人:コーチング予約・ビデオ通話、コミュニティアプリなど、教育以外の機能も充実しています。
- ブランドとしての世界観を重視したい人:自由度の高いページ編集、独自ドメイン、顧客体験にこだわったUIでブランド価値を高められます。
- 中長期での拡張性を重視したい人:頻繁なアップデートがあり、将来的なスケーリングにも対応しやすいプラットフォームです。
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