KAJABIで高額商品の分割払いを設定できますか?
Oct 26, 2023こんにちは。カジャビ日本語サポートを運営していますHODAです。
今回は、よくご質問にいただくKAJABIでの高額商品の販売についての記事になります。
もしKAJABIを使って何かを販売する際に販売サービスや商品の単価が 数十万円になることがありましたら、こちらの記事を参考にいただけますと幸いです。
まず結論:KAJABIで高額商品の販売はできる?
結論から言いますと、KAJABIでも高額商品・サービスの販売は可能です。
しかしKAJABIの仕様上、以下のような注意点があります。
KAJABIはStripe(クレジットカード)もしくはPaypal経由での支払いのみ受け付けているので顧客のクレジットカードの上限に達すると支払いができません。
極端な例を挙げると、KAJABIでは 100万円(1回払い)のサービスを販売することも可能です。ただし、顧客のクレジットカードがその利用上限に達してしまえば当然支払うことはできなくなります。
なので、高額商品と言っても具体的な金額を挙げることは難しく、結局は顧客のクレジットカードの残高だったり利用上限に依存します。
クレジットカード(Stripe)の分割払いはできる?
KAJABIを使って高額商品の販売を検討されている場合、「分割払い」という方法もアイディアとして挙がってくると思います。
しかし前提としまして、Stripeではクレジットカードの分割払いを実装することはできません。
(ガチガチにコーディングをして、色々なAPIと連携すればできるかもしれませんが現実的ではありません。)
現在、Stripeが分割払いが対応しているのはメキシコだけになっており、日本ではStripeで分割払いを実装することはできません。
しかし実装することもできなくはないので、以下にその方法と注意点をご紹介します。
KAJABIで分割払いを疑似的に行う方法と注意点
Stripeのネイティブな方法では分割払いを実装することはできません。しかし、KAJABIの機能を使うことで疑似的に分割払いを実装することはできます。
いくつか注意点もあるので、この方法を使うかはしっかりと吟味をする必要があります。
Multiple Paymentを使う
まず、KAJABIのOfferの決済方法として以下の4パターンがあります。
- 無料
- 一回払い
- サブスクリプション(定期課金)
- Multiple Payment(複数回払い)
この中の Multiple Payment を使うことで、疑似的に分割払いを実装することができます。
Multiple Paymentとは?
Multiple Payment は直訳すると「複数回払い」となります。ここで敢えて分割払いと訳さないのは、みなさんが知っているクレジットカードの分割払いとは異なるためです。
クレジットカードの分割払いというのは、顧客が購入した商品の総額の請求が確定していて、それをクレジットカード会社に分割して支払っていくというものです。なので、分割払いで購入された時点で、販売者の方にはその総額が支払われます。(仮に顧客が支払いができなくても、クレジットカード会社がその部分のリスクを負っているので、販売者には総額が保証されます。)
しかし、KAJABIの Multiple Payment(複数回払い) というのは、回数指定のサブスクリプションのような支払い方になります。
実際にOfferの以下の画面から設定することができます。例えば、以下の例だと 毎月 3600円を 24回払うという設定になります。
支払いサイクルは月額となっており、支払い回数は 2~24回まで選択することができます。
一見、これだけだと分割払いと似ていますが、これはあくまでも期限付きの月額払いなので、顧客がキャンセルしようとすればキャンセルされてしまうリスクがあります。
例えば、総額30万円のサービスを Multiple Payment で価格設定したとします。
このように設定した場合、顧客は購入時から毎月 30,000円を支払っていき、それが10回なので総額30万円となります。
ただし、実際には分割払いとは違って以下のような流れになるので、販売者は毎月顧客の支払いがされたタイミングで売り上げを獲得します。以下は簡単に各流れを図式化したものです
↑クレジットカードの分割払いはクレジットカード会社が総額を保証してくれます。
↑ 複数回払いなので、毎月顧客から定額が販売者の方に支払われます。途中でキャンセルされるリスクもあります。
ですので、高額商品を Mulitple Payment で販売しようとしても、最初の1~2か月ですべてのコンテンツを視聴されて解約されてしまうというケースも十分に想定されます。
(規約やビジネスモデルによっては Mulitple Payment も十分に活用できると思いますが、一般的には少々クセのある支払い方法です。)
要注意:顧客側からキャンセルできないようにすることも可能
KAJABIには少々変わった設定があり、「顧客が自分でキャンセルをすることをできなくする」という設定があります。
Settings > Customer Payments > Subscription Cancellations の部分にこの設定がありますが、これをOFFにすると顧客は自分でのキャンセルができなくなります。
ただ、このオプションはとてもセンシティブですのでしっかりと法律や規約に沿った上で使用する必要があります。国によっては違法になる可能性もあるのでKAJABI自体もこの機能をOFFにする際は注意文が表示されるようになっています。
もし法律や規則の上で問題ないということであれば、この機能をOFFにすることで顧客側からのキャンセルを防ぐことができるので、基本的にはMultiple Payment の全額回収ができるようになります。
回避策①:銀行振り込みを使う
もし高額商品を販売したい場合、クレジットカードやPayPalを使う以外の方法もあります。例えば、銀行振り込みであれば高額なやり取りも可能ですので、銀行振り込み経由で支払いが確認できてからその顧客にOfferをGrantするというやり方もあります。
回避策②:別の決済ゲートウェイを使う
これはあまり現実的ではありませんが、別のクレジットカード分割払いに対応している決済ゲートウェイサービス(例 GMOペイメントゲートウェイなど)を支払い専用の手段として利用します。もちろん、別途決済画面などを用意する必要がありますが、そこ経由で申込をしてもらったらKAJABIのOfferをGrantするというやり方もできなくはありません。
実際のクライアント様の中でも、別で既に決済ツールを使っていて、KAJABIはコンテンツ視聴用として使っているというケースもあります。
しかし、KAJABIとスムーズに連携することは難しいので同一のEメールアドレスなどで顧客の支払い状況などを管理する必要はあるかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。KAJABIでの高額商品の販売についてご説明をさせていただきました。
僕の経験上、10万円くらいの一括払いであれば特に問題はありませんが、30万円の一括払いなど高額になってくるとクレジットカードが弾かれてしまうというケースをクライアント様の中で時々見かけます。
実際、上記の方法で疑似的な分割払いもできなくはありませんが、 Multiple Payment を活用するにはしっりと規約を決めて運用する必要があります。
この記事の執筆時点で、KAJABIではKAJABI Payment という機能を発表しており、現在は米国のユーザー限定で試験的に導入がされています。今後は一般的な機能となり日本でも利用可能になると思われますので、それが実現すれば決済手段も増えるのでこのような問題も多少は少なくなると思います。
当サイト経由でKAJABIを登録すると、
無料で日本語ガイドサイトへのアクセス権をプレゼントしています!🎉