メーリングリストの作り方|ゼロからメールアドレスを集める13の方法
Oct 16, 2026こんにちは、Hodaです!
最近は「LINEやSNSマーケティングが主流」と言われますが、Eメールマーケティングは今も廃れておらず、多くの業界で活用されています。顧客のメールアドレスを集めたメーリングリスト(メールリスト)を持っておくことは、既存のお客様との関係づくりにも、新しいお客様との出会いにも、大きな力になります。
この記事では、ゼロからメーリングリストを作る方法と、集めたあとの活用方法を、日本でそのまま実践できる形でまとめました。僕はKajabiの日本語サポートとして、オンライン講座やコミュニティを運営するクライアント様を長くお手伝いしてきました。その現場で「うまくいっている方は、実際にどうやってメールアドレスを集めているのか」も、あわせてお伝えします。
この記事でわかることは次の通りです。
- メーリングリストの基本と、日本で配信するときに守りたいルール
- ゼロからメールアドレスを集める13の方法
- 集めたあとに、メールを読み続けてもらうための育て方
- Kajabiで集客から販売までを一元化する考え方
メーリングリスト(メールリスト)とは?

メーリングリストとは、「皆さんからのメールを受け取りたい」と同意してくれた人のメールアドレスを集めた名簿のことです。マーケティングの現場では「メールリスト」「メルマガの読者リスト」と呼ばれることも多く、この記事でもほぼ同じ意味で使います。
日本で使われる「メーリングリスト」は2種類ある
日本では、メーリングリスト(ML)という言葉が次の2つの意味で使われます。
- 配信型(この記事のテーマ):事業者や発信者が、登録してくれた読者へ一斉にメールを届ける名簿。新着情報、無料講座、商品やサービスの案内などに使います。
- ディスカッション型:メンバーの誰かが共通のアドレスにメールを送ると、登録者全員に届く仕組み。サークルの連絡網やGoogleグループなどがこれにあたります。
この記事では、集客や販売につながる「配信型」のメールリストを、ゼロから作る方法を解説します。
メルマガとの違い
メーリングリストは「読者の名簿」、メルマガは「その名簿に定期的に届けるコンテンツ」と考えると整理しやすくなります。名簿があれば、メルマガだけでなく、登録後に決まった順番で届く自動配信(ステップメール)、セミナーやサービスの案内、購入者へのフォローなど、さまざまな使い方ができます。

少人数ならGmailやOutlookでも作れる
友人・仲間内、小さなサークルなど数十人規模までなら、普段使っているメールで作ることもできます。
- Gmail:Google連絡先で「ラベル」を作って人を追加し、宛先欄にラベル名を入力すると、ラベル内全員のアドレスが入ります。
- Outlook:連絡先グループ(新しいOutlookでは「連絡先リスト」)を作り、グループ名を宛先欄に入力して送ります。
どちらも、受信者同士のアドレスが見えないよう「BCC」欄を使うのが基本です。ただし、追加や削除は手作業になり、一度に送れる件数にも限りがあります。ウェブサイトから読者が自分で登録するようになったら、専用の配信ツールに移るタイミングです。
今もメールリストが必要な理由|LINE・SNSとの違い
LINEやSNSが主流になった今でも、メールリストが選ばれ続けている理由は、大きく4つあります。
1. 自分で所有できる「資産」になる
SNSは、アルゴリズムの変更やアカウントの停止、サービスの終了など、自分ではコントロールできない変化の影響を受けます。メールリストは、自分の管理下にあるデータです。プラットフォームの状況が変わっても、読者との接点を失いません。
LINEは確かに便利ですが、僕個人としては、なぜ日本ではここまでLINEが主流で利用されるかあまり理解できません。インフラになるほど信頼できるツールではないし、簡単にブロックもできます。将来ずっとLINEが利用される保証もありません。
2. 「受け取りたい」と意思表示した人だけが集まる
メールアドレスを入力して登録するのは、皆さんの情報を自分の意思で選んだ人です。フォロワーは多いのに反応が薄い、という状況と違い、関心の高い人にだけ届けられます。
3. 順序立てた説明や、長めの情報を届けやすい
SNSの投稿は流れていきますが、メールは受信箱に残り、読み返してもらえます。検索もしやすいです。登録後に決まった順で届くステップメールのように、信頼を積み上げてから案内する流れを作るのに向いています。
4. 販売や申込みにつなげやすい
無料特典で出会い、メールで関係を深め、講座やサービスの案内につなげる。この一連の流れを自動化できるのは、メールの大きな強みです。
だからといって、LINEやSNSをやめてメールだけにする必要はありません。役割で分けて考えるのがおすすめです。
- SNS・YouTube:新しい人と出会う入口
- LINE:気軽に、短いやりとりで接点を持つ場所
- メール:関係を深め、案内や販売につなげる、自分で持てる拠点
サポート現場から:Kajabiをお使いのクライアント様から、「SNSやYouTubeのフォロワーは増えたのに、講座やサービスの申込みにつながらない」というご相談をいただくことがよくあります。そんなときは、出会いの場所と関係を深める場所を分けて設計し直すだけで、流れが変わることが少なくありません。
メールアドレスを集める前に決めておきたい3つのこと
いきなりフォームを作る前に、次の3つだけ決めておくと、あとの設計がぶれません。
1. 誰に届けるか(読者像)
「メールを読んでほしい人」を具体的にします。年齢や職業よりも、「どんな悩みを抱えていて、何を知りたい人か」がポイントです。たとえば「在宅で副業を始めたい会社員」「産後に体を動かしたい人」のように、一人の姿が浮かぶくらいが目安です。
2. 何を届けるか(登録してもらう理由)
人は、何がもらえるのか分からないと、メールアドレスを入力してくれません。無料特典(リードマグネット)を渡すのか、定期的な情報配信を約束するのかを決めて、「登録するとこんなことが得られます」を一言で言えるようにしておきます。
3. どのくらいの頻度で届けるか
週1回、月2回など、無理なく続けられる頻度を決めます。登録時に約束した内容と頻度は、必ず守ってください。「月1回と言っていたのに毎日届く」「無料講座と聞いて登録したら売り込みばかりだった」は、配信停止や迷惑メール報告の大きな原因になります。
ここで意識したいのは、人数よりも「質」と「関連性」です。皆さんの事業に本当に関心がある人が集まっていれば、人数が少なくても、メールの反応は高くなります。まずは数よりも、読んでくれる人を集めることを目指しましょう。
日本でメールを配信するときに押さえたいルール
日本でメーリングリストを集め始める前に、最低限の決まりごとやルールを確認しておきましょう。
広告・宣伝メールは「事前の同意」が原則(特定電子メール法)
広告や宣伝を目的としたメールには、特定電子メール法(総務省・消費者庁が所管)が適用されます。この法律では、あらかじめ送信に同意した相手にだけ送れる「オプトイン方式」が採用されています。総務省の資料では、次のような点が示されています。
- 同意した相手にだけ送信する(取引関係にある相手など、一定の場合は例外)
- 受信拒否の連絡を受けたら、以後は送信しない
- 送信者の氏名・名称と、受信拒否の連絡先(メールアドレスやURLなど)をメールに表示する
- 同意を得たことを示す記録を保存する
つまり、「いつ・どのフォームで・何に同意してもらったか」が分かる状態にしておくことが大切です。名刺交換や問い合わせだけの相手には、例外にあたる場合もありますが、あらためて「今後のご案内を送ってもよいか」を確認しておくと安心です。
このルールを破るといわゆる「スパムメール」として扱われてしまったり、処罰を受けることもあります。
個人情報の取り扱い
メールアドレスは、氏名と一緒に集めるなどすれば個人情報にあたります。フォームの近くに「何のために使うのか」(利用目的)を書き、プライバシーポリシーへのリンクを置きましょう。
名簿の購入・借用はしない
他社から買った名簿には、皆さんからのメールに同意していない人が含まれます。同意のない相手に送ると、迷惑メール報告が増え、配信が届きにくくなる原因になります。Gmailの送信者ガイドラインでも、他の企業からメールアドレスを購入しないよう明記されています。
そもそも、購入したメーリングリストのメールが実在するかも不明なので、購入すること自体がただのリスクだと思います。
Gmail・Yahoo!メールの送信者ガイドライン
2024年2月から、GmailとYahoo!メールで、送信者向けのルールが運用されています。Gmailのガイドラインのうち、小規模な配信者にも関わる主なポイントは次のとおりです。
- 送信元ドメインにSPFまたはDKIMのメール認証を設定する(1日5,000通を超える場合は、SPF・DKIM・DMARCのすべてが必要)
- 迷惑メールとして報告される割合を0.3%未満に保つ(Googleは0.10%未満を維持するよう案内しています)
- マーケティングメールには、わかりやすい配信停止の方法を用意する(1日5,000通を超える場合は、ワンクリックで解除できる仕組みが必要)
メール配信ツールを使う場合は、ツールの案内に沿って、送信元ドメインの認証設定を済ませておくのが近道です。
※本記事は一般的な情報提供であり、法的な助言ではありません。事業の内容によって扱いが変わることがあるため、詳しくは総務省・消費者庁の資料や専門家にご確認ください。
メールアドレスの集め方①|自社サイト・ブログで集める6つの方法
まずは、いちばん取り組みやすい自分のサイト・ブログからです。サイトに来てくれる人は、すでに皆さんに関心がある人。その人たちが「今は買わないけれど、また見たい」と思ったときの受け皿をつくります。

1. リードマグネット(無料特典)を用意する
リードマグネットとは、メールアドレスと引き換えに渡す無料特典のことです。「登録するとこれがもらえる」という、登録の理由になります。特典の例は次のとおりです。
- PDFのチェックリスト、テンプレート、ワークシート
- 5〜10分のミニ動画講座、セミナーのダイジェスト動画
- 登録後に数日かけて届く、無料のメール講座
- 診断やクイズの結果レポート
- 無料相談や体験レッスンの案内
作るときのコツは、悩みを「1つだけ」解決することです。盛り込みすぎると作るのも大変で、受け取る側も読み切れません。また、本命の商品やサービスにつながるテーマを選びましょう。特典だけが目当ての人が集まっても、その後の関係につながりにくいためです。
2. 登録フォームは「項目を絞り、約束を書く」
フォームの項目は、お名前(ニックネームで可)とメールアドレスの2つ程度が基本です。項目が増えるほど、入力の途中でやめる人が増えます。
フォームには、次の3点を添えておくと登録してもらいやすくなります。
- 何がもらえるのかが伝わる見出し(メリットを1つに絞る)
- どのくらいの頻度で届くか、いつでも解除できること
- 「送信」ではなく「無料ガイドを受け取る」など、得られるものが分かるボタンの文言
また、登録直後に確認メールを送り、リンクをクリックしてもらって登録完了とする「ダブルオプトイン」をおすすめします。入力ミスや無関係な登録を減らせるため、迷惑メール報告も起きにくくなります。法律で一律に義務づけられているわけではありませんが、同意を得たことの記録としても役立ちます。

設置場所は、トップページ、サイドバー、フッター、記事の末尾など、どのページからでも見つけられる場所にします。
3. ブログ記事の中に、記事に合ったCTAを置く
CTA(コール・トゥ・アクション)とは、読者に次の行動を促す案内のことです。検索から記事を読みに来た人の多くは、初めての訪問では何も買わずに離れていきます。その人たちに「続きはメールで」と伝える入口を、記事の途中や末尾に置きましょう。
ポイントは、記事のテーマに合わせて特典を変えることです。「メールマーケティングの始め方」の記事なら「配信シナリオのテンプレート」のように、読んだ内容の続きが手に入る形が理想です。
4. 専用のランディングページ(登録ページ)を作る
無料特典の内容を紹介し、登録フォームだけを置いた1ページを作ります。他の案内リンクは置かず、「登録する」という行動だけに絞るのがポイントです。SNSのプロフィールやQRコード、広告など、さまざまな場所の受け皿として使い回せます。
構成の基本は、(1)特典の見出し、(2)受け取れる内容を3点、(3)登録フォーム、(4)利用目的とプライバシーポリシーへのリンク、です。
5. ポップアップは「出し方」を工夫して試す
ポップアップは、登録数を伸ばす効果が期待できる一方、閲覧のじゃまになって離脱の原因になることもあります。まずは試してみて、滞在時間や離脱率にどう影響するかを確認しましょう。
- 表示のタイミングは、ページを開いてすぐではなく、数秒〜数十秒後、または記事の途中までスクロールしたときに
- 離脱しようとしたときに表示する「離脱時ポップアップ」も選択肢
- 閉じるボタンを分かりやすくし、1ページにつき1つまでにする
- スマートフォンでは、画面全体を覆うポップアップは控えめに(閲覧体験や検索評価に影響する場合があります)
6. サンクスページ・購入完了ページにも登録導線を置く
問い合わせ、資料請求、購入、ウェビナー申込み。「ありがとうございます」と表示されるページは、すでに皆さんに関心を持ってくれた人が見ている、貴重な場所です。ここにもメール登録の案内を加えておきましょう。
チェックボックスで同意を取る場合は、最初からチェックを入れた状態にしないでください。あらかじめチェックされたフォームは、同意の取り方として不十分とされるおそれがあり、迷惑メール報告の原因にもなります。
サポート現場から:クライアント様のサイトを見せていただく中でも、登録の入口を次々に増やすより、まず「特典」と「専用の登録ページ」を1つ磨き込んでいる方のほうが、その後の動きがスムーズだという印象があります。入口を増やすのは、1つ目がしっかり機能してからで十分です。
メールアドレスの集め方②|SNS・YouTube・LINEから集める3つの方法
すでにSNSやYouTube、LINEでつながっている人がいるなら、その人たちをメールリストへ案内しましょう。考え方はシンプルで、「出会いの場所はそのままに、受け皿を専用の登録ページに集める」ことです。
7. SNSのプロフィール・固定投稿から登録ページへ導く
- プロフィールのリンク欄に、登録ページのURLを入れる
- 固定投稿に「無料の〇〇を配布中」と書き、特典の中身が伝わる画像を添える
- 投稿やストーリーズで、月に数回は特典を紹介する(毎回の宣伝は不要です)
- 役立つ投稿の最後に「まとめをPDFで配布中」と添えるなど、投稿内容と特典を関連づける
X、Instagram、Threads、Facebook、TikTokなど、どのSNSでも考え方は同じです。プレゼント企画をする場合は、「応募=メール配信への登録」であることをはっきり書きましょう。
8. YouTube・音声配信の概要欄や、動画・配信の中で案内する
YouTubeでは、動画の概要欄の冒頭と固定コメントに登録ページのリンクを置き、動画の中でも「概要欄から無料で受け取れます」と一言添えます。動画のテーマに合わせた特典を用意できると、登録してもらいやすくなります。
stand.fmやVoicyなどの音声配信でも、番組の説明欄や配信の中で、同じように案内できます。
9. LINE公式アカウントとメールを使い分ける
LINEは気軽に登録してもらえる反面、長い説明や順序立てた学びを届けるには向きにくい面があります。LINEで接点を持った人に「くわしい資料やミニ講座はメールで」と案内し、メール登録につなげる方法があります。逆に、メールで関係ができた読者に、LINEで日々の短い連絡を届ける使い分けもできます。
どちらの場合も、メールで受け取る理由(特典)を用意することが大切です。LINEの友だちだからというだけでは、メールアドレスまでは入力してもらえません。
メールアドレスの集め方③|イベント・紹介・既存のお客様・広告で集める4つの方法
サイトやSNSに加えて、リアルの場や人のつながり、広告を使う方法もあります。
10. ウェビナー・セミナー・ライブ配信で集める
参加申込みの際に、メールアドレスを集められます。申込み後は、当日の案内、リマインド、終了後のアーカイブやフォローまで、一連の流れをメールで届けられるため、自然に関係を深めやすい方法です。
- 申込みフォームに「今後のご案内メールを受け取る」というチェックボックスを、未チェックの状態で設ける
- 会場や店舗、イベントでは、QRコードを掲示してその場で登録してもらう
- 参加できなかった人にも、アーカイブ動画を特典として案内する
セミナーの申込み用に預かったアドレスを、あとから別の宣伝メールに使う場合は、申込み時に「ご案内も送ってよいか」を確認しておくと安心です。
11. コラボ・紹介で、お互いの読者に出会う
同じ読者層をもつ別の発信者と、共同ウェビナーや相互紹介を行う方法です。それぞれが自分の読者に案内を出すかたちにしましょう。メールアドレスのリストそのものを交換・共有するのは、読者の同意の範囲を超えてしまうため避けてください。
紹介キャンペーンも有効です。読者がご家族やお知り合いに特典を紹介してくれたら、紹介した人にも特典を渡す、といった仕組みです。
12. 既存のお客様・受講生・問い合わせの方に案内する
すでにメールアドレスを持っている方に向けて、「今後、役立つ情報をお届けしてよいか」を案内し、希望する人に登録してもらいます。「購入者だから」と、全員を自動でリストに入れてしまうのは避けましょう。取引関係にある相手への送信は例外が認められる場合もありますが、ご本人の希望を確認したほうが、結果的に反応のよい読者が集まります。
受け取るメールの種類(お知らせ、キャンペーン案内、講座の更新情報など)を選べるようにしておくと、配信停止ではなく「受け取るメールを減らす」を選んでもらいやすくなります。
13. 広告で登録ページに人を集める
Meta広告(Facebook・Instagram)、Google広告、YouTube広告などで、無料特典の登録ページへ人を集める方法です。
- 広告の遷移先は、ホームページではなく、専用の登録ページにする
- 既存の読者リストをもとに、似た傾向の人へ配信する「類似オーディエンス」が使える広告媒体もある
- 最初は少額から始め、1人の登録にかかった費用(獲得単価)を確認する
広告は、最初から使うよりも、特典と登録ページに手応えが出てから「増幅する手段」として使うのがおすすめです。すでに反応のよい特典で広告を出したほうが、費用対効果が安定します。いきなり広告ありきで考えるとコストが大きいので、無料である程度増えるようになってきてからそれを後押しする形で広告を出すようにした方が顧客の反応や市場のニーズも把握しやすいです。
集めたあとが本番|メールを読んでもらうための育て方
メールアドレスは、集めて終わりではありません。登録してくれた人に「登録してよかった」と思ってもらえて、はじめてリストは資産になります。
登録直後に「ウェルカムメール」を自動で送る
登録した直後は、皆さんのメールがもっとも読まれやすいタイミングです。次の内容を入れたウェルカムメールを、自動で送りましょう。
- 約束した特典の受け取り方(リンクなど)
- 簡単な自己紹介と、どんな人からのメールなのか
- これからどんな内容を、どのくらいの頻度で届けるか
- 配信停止はいつでもできること
送信者名は、個人名や屋号など、誰からのメールか一目で分かるものにします。
ステップメールで、信頼を積み上げる
登録後に、決まった間隔で自動的に届く複数通のメールを「ステップメール」と呼びます。一例として、次のような流れが作れます。
- 特典のお届けと自己紹介
- 読者によくある悩みの整理
- 今日からできる解決のヒント
- お客様の変化や事例
- 本命のサービス・講座のご案内
売り込みは、最後の1通だけ。それまでの数通で、役に立つ情報を届けておきます。
定期配信は「約束を守る」ことを最優先に
登録時に伝えた内容と頻度を守りましょう。件名と本文の内容が合っていること、1通で伝えることを1つに絞ることも大切です。画像だけのメールは迷惑メールと疑われやすいため、本文は必ず文字で書いてください。
セグメントで、読者に合った内容を届ける
「どの特典から登録したか」「購入したことがあるか」などで、読者をグループ分けします。たとえば、初心者向けの特典から登録した人には初心者向けの内容を、購入者には購入者向けのフォローを届けられます。グループ分けには、読者にタグ(目印)をつける方法が便利です。
リストを定期的に整理する
- 3〜6か月ごとに、メールをまったく開いていない人、反応のない人を確認する
- いきなり削除せず、「今後も受け取りますか?」という再確認のメールを送る
- それでも反応がなければ、配信を止める
- エラーで届かなかったアドレスは、削除する
- 配信停止の希望は速やかに反映し、解除した人には二度と送らない
リストの人数が減るのは、悪いことではありません。反応しない人に送り続けると、迷惑メール報告が増え、配信全体が届きにくくなるためです。
どんな数字を見ればいいか
登録数、クリック率、配信停止率、迷惑メールとして報告された割合を、定期的に確認しましょう。開封率は、計測の仕組み上あくまで参考値として扱い、クリックや申込みなど、実際の行動を重視するのがおすすめです。
実際のサポート現場から:よく見かけるのは、登録フォームは作ったのに、ウェルカムメールが未設定で、特典を手作業で送っているケースです。登録してくれた人を待たせてしまううえ、忙しくなるほど対応が追いつかなくなります。登録から特典のお届けまでを自動化しておくだけで、運用が一気に楽になります。
メーリングリストの作り方でよくある質問
メーリングリストとメルマガは何が違いますか?
メーリングリストは、メールを受け取ることに同意した人の「名簿」。メルマガは、その名簿に定期的に届けるコンテンツのことです。名簿があれば、メルマガ以外にも、ステップメールやセミナーの案内など、いろいろな使い方ができます。
メーリングリストは無料で作れますか?
少人数なら、GmailのラベルやOutlookの連絡先グループで、無料で作れます。ただし、手作業の管理になり、ウェブサイトからの自動登録や配信停止の処理には対応できません。多くのメール配信ツールには無料プランがありますが、登録者数や機能に上限があるため、事業で使うなら将来の人数と使い方を見据えて選びましょう。
何人くらい集まれば効果が出ますか?
決まった人数の基準はありません。少人数でも、皆さんの事業に関心の高い人が集まっていれば、メールへの反応はよくなります。人数を追いかける前に、「誰に・何を届けるか」を固めることが先です。
名簿やメールアドレスのリストを購入してもいいですか?
おすすめできません。購入した名簿の相手は、皆さんからのメールに同意していないため、迷惑メール報告が増えて配信が届きにくくなったり、法律上の問題につながったりするおそれがあります。時間がかかっても、同意してくれた人を自分で集めるのが近道です。
LINEがあれば、メールは不要ですか?
どちらか一方にする必要はなく、役割で使い分けるのがおすすめです。LINEは気軽な接点づくり、メールは長めの情報や順序立てた案内、自分で持てる拠点づくりに向いています。
なかなか登録してもらえません。何を見直せばいいですか?
次の順に確認してみてください。
- 特典は、読者の悩みに合っているか(欲しいと思えるテーマか)
- 登録ページやフォームは、目立つ場所にあるか
- フォームの項目が多すぎないか
- ボタンの文言や見出しで、何がもらえるのかが伝わっているか
- 登録ページへの案内(SNSの固定投稿、動画の概要欄など)を、十分に出せているか
Kajabiサポートの現場で見てきた、うまくいっている人の共通点
僕はKajabiの日本語サポートとして、講師、コーチ、クリエイター、専門家など、さまざまな分野のクライアント様のオンライン講座やコミュニティの立ち上げをお手伝いしてきました。その中で、メールリストづくりがうまく進んでいる方には、いくつかの共通点があると感じています。
1. 大きな講座を作る前に、「小さな無料特典」から始めている
チェックリスト、ミニ動画、数日間のメール講座など、短い期間で作れるものから公開しています。完成度を上げすぎて公開が遅れるより、早く出して、反応を見ながら直していく方が、結果的に前へ進みます。
2. 特典が「悩みを1つだけ」解決する内容になっている
「これ1つで何でも分かる」という特典よりも、「この悩みに、これだけやればいい」と言い切れる特典のほうが、登録されやすく、受け取った人にも実行してもらえます。
3. 登録の受け皿を1つに決め、あちこちから同じページへ案内している
SNS、YouTube、ブログ、ウェビナー。出会いの場所は複数あっても、行き先は同じ登録ページです。受け皿が1つなので、どこから何人登録されたかも把握しやすくなります。
4. 登録から特典のお届け、最初の数通までを自動化している
登録してくれた人を待たせず、手作業も発生しない状態にしてから、集客を強めています。順番が逆になると、人が増えるほど対応が追いつかなくなります。
5. 売り込む前に、役に立つ情報を届けている
登録直後から案内ばかりを送るのではなく、悩みの整理や解決のヒントなど、読んで得をするメールを先に届けています。そのうえで、講座やサービスを紹介するので、案内がすんなり受け入れられます。
一方で、ご相談でよく伺うつまずきは、次のようなものです。
- 特典づくりに時間をかけすぎて、いつまでも公開できない
- フォーム、メール配信、講座、決済のツールが別々で、登録者や購入者のデータが分散してしまう
- 特典を渡して終わりになり、そのあとのメールが届いていない
共通しているのは、特別なテクニックではありません。小さく始めて、仕組みにして、続けていること。これに尽きると感じています。
Kajabiなら、リードマグネットからメール配信・コース販売・コミュニティまで一元化できる
ここまで紹介した流れを実現するには、本来、いくつものツールが必要です。登録フォームやページの作成、メール配信、講座の提供、決済、コミュニティ。ツールが別々だと、登録者や購入者のデータが分散し、連携の設定や管理の手間、費用も増えがちです。

Kajabiは、これらを1つの管理画面でまとめて扱えるオールインワンのプラットフォームです。この記事で紹介した流れに沿って、できることを見ていきましょう。
- 集める:Kajabiのランディングページや登録フォームで、リードマグネットの登録を受け付けられます。フォームは、Kajabiのページや、販売の流れを組み立てる「パイプライン」に加え、WordPressなど外部サイトにも埋め込めます。ダブルオプトイン(確認メール)にするかどうかも、フォームごとに選べます。
- 迎える(自動化):フォームの送信をきっかけに、メールシーケンスへの登録、タグ付け、オファー(特典の提供)の付与、イベント登録、クーポンの送付などを自動で実行できます。特典を手作業で送る必要はありません。
- 育てる:メール配信は、一斉配信(ブロードキャスト)と、登録後に自動で届くシーケンスの2種類。タグを使えば、「この特典から登録した人」「購入した人」ごとに配信先を分けられます。
- 販売する:無料特典で出会った人に、同じKajabi内で作った講座、コーチング、ダウンロード商品などを案内できます。購入の有無や、講座をどこまで進めたかといったデータをもとに、メールを出し分けることも可能です。
- つながる:講座の受講生や読者が交流できる「コミュニティ」も、同じKajabiの中に作れます。ディスカッション、チャレンジ企画、ミートアップ、ライブなどに対応しています。
ほかにも、ニュースレターやポッドキャストといった形で情報を届けることもできます。
サポート現場から:クライアント様の運用を見ていても、フォーム、メール、講座、決済が別々のツールだと、登録者の情報が分散し、連携の確認や不具合の切り分けに時間がかかる場面が少なくありません。一元化すると、「この人はどの特典から来て、何を購入し、講座をどこまで進めているか」が1か所で分かるため、次に送るメールを決めやすくなります。
導入前に知っておきたいこと
- すでに別のメール配信ツールを使いこなしていて、講座やコミュニティを提供する予定がない場合は、無理に乗り換える必要はありません。メール、講座、コミュニティをまとめて育てていきたい方に向いています。
- オートメーションで使える機能の範囲は、プランによって異なります。最新の内容はKajabiの公式案内でご確認ください。
- Kajabiの無料トライアルは、標準で14日間です。トライアル中は、オートメーションでのメール送信など一部の機能が、有料プランを有効にするまで使えません。詳細はKajabiヘルプ(Kajabi trial information)をご確認ください。
まとめ|小さく始めて、自動化して、育てていく
ゼロからメーリングリストを作る流れは、次の5ステップです。
- 誰に・何を・どのくらいの頻度で届けるかを決める
- 特定電子メール法など、日本のルールを確認する
- 無料特典(リードマグネット)と、専用の登録ページを作る
- サイト、SNS、YouTube、ウェビナーなどから、登録ページへ案内する
- 登録後はウェルカムメールとステップメールで自動的に迎え、定期的に育てて整える
LINEやSNSが当たり前になった今だからこそ、自分で持てるメールリストは、事業を長く支える土台になります。最初から完璧を目指さず、小さな特典と、1つの登録ページから始めてみてください。
そして、集めたメールアドレスを、講座の販売やコミュニティづくりにつなげていくなら、Kajabiがおすすめです。リードマグネットの登録ページ、メール配信、コース販売、コミュニティまでを1つのプラットフォームで一元化できるため、「集める → 育てる → 販売する → つながる」という流れを、ツールをまたがずに作れます。
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