
【顧客管理】 タグ、セグメント、カスタムフィールドの活用方法
Oct 14, 2025KAJABIを使っていると、「タグ(Tag)」「セグメント(Segment)」「カスタムフィールド(Custom Field)」など、似たような言葉をよく目にします。どれも“顧客を管理するための機能”ですが、実際にそれぞれの役割や使いどころを理解できている人は意外と少ないかもしれません。
たとえば、「タグ」は顧客にラベルを付けて自動化をトリガーするためのもの。
「カスタムフィールド」はフォームやオファーで入力された情報を記録して、顧客データとして保持するためのもの。
そして「セグメント」は、それらの情報をもとに特定の条件で顧客を絞り込むための機能です。
これらを正しく使い分けることで、KAJABIの顧客管理は格段に効率化されます。「どの受講者がどのプランを購入したのか」「特定の地域に住むユーザーだけに案内を送りたい」といったマーケティング施策も、タグとフィールド、セグメントを組み合わせることで自動化が可能になります。
この記事では、それぞれの特徴と活用例をわかりやすく整理しながら、実際の運用で混乱しないための最適な使い分け方を解説します。
カスタムフィールド(Custom Fields / Form Fields)とは?
カスタムフィールドは顧客情報を保存するためのフィールドです。
→ ユーザーから具体的な情報を集めて、Kajabiの顧客データ(Contacts)に記録・保管するための機能です。フォームやオファー購入画面で、電話番号・住所・会社名などを入力してもらうときに使います。通常の名前やメールアドレスだけでは把握できない情報――たとえば「都道府県」「会社名」「希望コース」「紹介者」などを取得したい場合に、このカスタムフィールドを使います。
↑ 例えばOfferで何か購入してもらう時に、名前、メールアドレス以外にも情報を取得したい時があります。そういう時にカスタムフィールドが利用できます。
↑ もしくはフォームでも利用可能です。よくあるお問い合わせフォームもカスタムフィールドを使って取得したい情報を追加しています。
特徴
- 最大50個まで作成可能(上限あり)
- 主に利用できるのは「フォーム」と「オファー」
- 入力形式:テキスト、ラジオ、ドロップダウン、チェックボックス
- 過去の入力データは顧客情報に保存され、再入力で上書きされる
- 不要になった項目は削除ではなく「アーカイブ」推奨(データ保持のため)
保存できるデータ例
- 都道府県や国名
- 会社名・所属
- 希望の受講開始日
- アンケート回答(自由記述)
- 電話番号やLINE ID
- サポートプランの希望など
- 年齢
- 職業 など
活用例
- Offer購入時に「都道府県」「紹介者名」「会社名」などを取得
- イベントフォームで「参加希望日」や「職業」を記録
- 住所欄を日本向けにカスタマイズ(郵便番号 → 都道府県 → 住所)
絞り込みでの活用
カスタムフィールドの内容をもとに、 「都道府県が東京」「チェックボックスにチェックあり」などで顧客を抽出可能。 → セグメント機能と組み合わせて活用できます。
↓基本的にはユーザーがOffer購入時やフォームに送信時にデータを入れてもらうものですが、 管理者の方でも手動で顧客のデータを編集することもできます。
セグメントはいわゆる顧客データベースとしてのデータを保存することができる情報です。
タグ(Tag) とは
タグは 顧客タグとも呼ばれ、 顧客に“印をつける”ためのラベル として使います。
タグはユーザーに対して「特定の状態・行動」を示すラベルを付けるための機能です。顧客を「後で絞り込む」「オートメーションのトリガーに使う」目的で利用します。
特徴
- 上限:100個まで
- 管理者のみ閲覧可能(ユーザーには非表示)
- 「Add tag」アクションで自動追加も可能、逆に 「Remove tag」で自動的に外すことも可能
- Bulk Actionで複数ユーザーに一括付与も可能
タグを使うべき場面
よくなんでもかんでもユーザーに対してタグを付けられる方がいます。例えば以下のようなケースです。
- Offer A を購入したら 「Offer A」のタグを付ける
- メール配信をしたら 「メール配信済」のタグを付ける
- 無料PDFフォームに送信をしたら「無料プレゼント受け取り済」のタグを付ける
- お問い合わせフォームから送信があった人に「お問い合わせ」のタグを付ける
これらのタグを付けておくことは悪くはありませんが、タグには個数上限があるので必要な時だけに使用するのが良いです。また、上記のような条件は、タグをつけなくてもKAJABIの絞り込み機能で タグを使わなくてもユーザーを絞り込むことが可能です。
↓ 以下のようにかなり細かい条件でユーザーを絞り込むことができるので、正直タグをほとんど使わなくても目的の条件にマッチした生徒を絞り込むことができます。
では、タグはどういう時に使うかと言うと、以下のような時に効果を発揮します。
- 一時的なステータスを示したい時
- 外部サイトからデータをインポートした時
- 「タグがついた」時に何かオートメーションを作動させたい時
- 条件付きのオートメーションとして動作をさせたい時
- その他、絞り込み機能で追いきれない条件
例えばKAJABIではサブスクリプションをキャンセルしたことがあるユーザーというのは絞り込むことが難しいです。(現在サブスクリプションを購読している人は簡単に絞り込みできます。)そんな時にタグを使って例えば以下のようなオートメーションを組んでおきます。
①【サブスクリプションをキャンセルしたら → 「キャンセル済」のタグを付ける】
②【サブスクリプションを購入したら → 「キャンセル済」のタグを外す】
のようにしておくことで、一度何かサブスクリプションを購入した後にキャンセルした人には「キャンセル済」のタグがついたままになりますが、 再度サブスクリプションを購入した人はそれが外れる仕組みを作ることができます。
また、KAJABIでは外部サイトからCSVで一括でユーザーをインポートすることができます。その際にどのようなリストからインポートしたか後からわかるように目印としてタグを付けるケースもあります。
後は、オートメーションの条件としてタグを使うこともあります。以下のように単純に「フォームに送信したら」→ 「無料OfferをGrantする」というオートメーションだと、フォームに送信したら誰でもOfferをゲットできてしまいますが、 Condition (条件) に以下のようにタグを含めて設定することで高度なオートメーションを組むことができます。
↓最新のKAJABIのオートメーション機能では、以下のように条件にマッチするか動画で分岐も作成できるようになりました。
また、他にもアイディアとしては以下のような条件でタグが付くようにする活用方法があります。
- コースの一番最後のレッスンを受講完了したら「コース完了」タグが付く
- ステップメールの最終日のメールを開いたら「ステップメール完了」のタグが付く
↑ これらの条件はKAJABIの絞り込み機能では追いきれないのでこのような時にはタグが役に立ちます。
セグメント(Segments)とは
顧客を“条件で分類する”ためのフィルタです。顧客情報・タグ・カスタムフィールドなどの条件をもとに、特定グループを抽出するための機能。タグやフィールドの情報をもとに「絞り込み結果を保存」できます。
主な使い方としては、セグメントを保存しておき、マーケティングメールを一斉送信する際にすぐに対象ユーザーを選択する際に便利という点です。
特徴
- 条件を組み合わせて高度な絞り込みが可能
- 保存して再利用できる(例:「無料DL済」「東京都在住」など)
- オートメーションのCondition(条件)にも利用できる
- 作成できるセグメント数に上限はない
セグメントは「絞り込み条件」を保存できる機能であり、現在のユーザー一覧を保存しておくものではありません。例えば後から絞り込み条件にマッチするユーザーが増えたり減ったりすれば、自動的に表示されるユーザーの数も変更されます。
活用例
- 都道府県フィールドが「大阪」のユーザー
- 「入門コース購入」かつ「メール開封あり」のユーザー
- 「キャンセル済タグ」が付与されたユーザー
セグメントは 上記でご紹介した タグや カスタムフィールド だけでなく、基本的な情報(Offerを持っている、今まで ○○円以上使用した)のような情報でも絞り込むことができます。
セグメントが一番効果を発揮するのは、Email Broadcast (ニュースレター)を送信する際です。メールを作成する際に、必ず最初に対象ユーザー(受信者)を選択する必要がありますが、セグメントを作成しておけば対象ユーザーのグループをすぐに選択することができます。
例えば事前にセグメントで「基本コース受講者」というセグメントを作成しておけば、毎回送信する際に「基本コース」を持っている生徒だけにメールを送ることができます。
まとめ
種類 | 主な目的 | 上限 | 活用例 |
---|---|---|---|
カスタムフィールド Custom Field |
ユーザーの個人情報データを保存 | 50個 | 年齢、職業、ニックネーム、希望日程、LINE ID など |
タグ Tag |
状態を示すラベル | 100個 | #キャンセル済、#CSVから など |
セグメント Segment |
絞り込み条件を保存 | 無制限 | 【東京都 × Offer】、【株式会社○○ × メール購読中】 |
KAJABIではこのように高度な顧客管理機能があるので、特定のユーザーグループを絞り込んでフォローアップのメールを送信したりすることができます。
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